看護師のための胃潰瘍大辞典

胃の解剖生理

胃の位置と形態

 

・胃は、腹腔内にあります。

 

・胃は、いくつかの部分に分かれていて、
食道から食べ物が胃の中に入ってくる部分を「噴門」といいます。

 

・下部食道括約筋が、噴門を取り巻いています。

 

・胃底(いてい)は、胃が噴門部の外側に拡張した部分です。

 

・胃体(いたい)は、中央部、幽門は胃の出口です。

 

・胃の凸上に湾曲した表面を大彎、凹状に湾曲した表面を
小彎といいます。

 

・胃の要領は1200〜1600mlで、要領が増えると大彎が進展します。

 

胃の組織学的構造

 

・胃壁は、粘膜層・粘膜下層・固有筋層・漿膜の4つの層からなっています。

 

・筋層は、斜走筋(しゃそうきん)、輪走(輪状)筋、絨走筋に分けられます。

 

・幽門では、筋層が肥厚して幽門括約筋となっています。

 

胃の機能

 

・胃は、食べ物の一時的貯蔵器官です。

 

・胃は、収縮したり、弛緩したりする規則的な分節運動や、
振り子運動、蠕動運動によって、
内容物の混合と運搬、消化を行います。

 

・胃底腺粘膜から分泌されるペプシノーゲン・塩酸・粘液を主成分とした胃液は、
無色透明・無臭・強酸性で、1日約1〜2L分泌されます。

 

・胃液の役割は、強い酸(pH1〜2)による殺菌と、
食べ物を粥状にすることです。

 

・胃粘膜の表面は粘液細胞である表層粘液細胞に覆われていて、
胃腺主細胞から分泌されるペプシノーゲンは酸に接触してペプシンに変化します。
そして、たんぱく質分解酵素として機能します。

 

・また、胃には、さまざまな消化管ホルモンを分泌する内分泌細胞が存在しています。

 

・胃液の分泌は、迷走神経で促進的に、
交感神経で抑制的に働きます。